緊急の支援を必要としています

数年前、NHKの番組でチャイルドドクターの活動をやっていました。

代表の宮田さんの子供達を何とか救いたいという熱い想いと、チャイルドドクターの趣旨に共感を覚えて以来、月1,000円の継続支援をしています。

 

ナイロビの宮田さんから緊急支援依頼がきていますので転載させていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

                              川満

皆様こんにちは、私はベッキーです。

ケニアのナイロビで、恵まれない人々のために活動するNGO、チャイルドドクター・ケニアで働いている準医師です。

 

これまでこの団体で1年ほど働いてきました。子どもたちの健康のために、ドクターの皆様と一緒にがんばることができ、本当に感謝しています。私はこの団体で働くことで、状況が絶望的な子ども達に対して医療支援を通じ、笑顔をもたらすことが支援者であるドクターの皆さんにも還元される、つまり支援とは一方通行ではないことを学びました。

 

高額な治療を必要とする慢性疾患を患う子どもを持ち、なかなか笑顔を持つことができない多くの親たちと出会ってきました。ドクター様方がその子どもたちのために尽くしてくださることにより、子どもたちが治療を受けることをできるようになるのを見て、私自身、本当に幸せな気持ちになります。

 

このような子どもたちが、クリニックにて治療を受けることで症状が改善し、彼らの住むスラムに戻っていきます。そんな彼らの変化が、同じような機会を求めている他の子どもたちに期待をもたらし、新しい支援を必要とする子ども達がクリニックへ救いを求めてやってきます。

 

子ども達が抱えている病気は、完全に治る訳ではないにしても、経済的な支援があれば、症状が改善するような子どもたちばかりです。例えば、脳性麻痺を持った子どもたちは、作業療法を受けたり、痙攣を持った子どもたちは抗痙攣剤を飲むことにより、彼らの生活が大きく改善します。

 

その子たちにとっての大きな問題は、この国の物価と比べると作業療法の治療費がとても高いことです(一般市民が行く公立病院では、一回550ケニアシリング≒550円もします。貧困地域に住む人々の月給は約5500ケニアシリングから8000ケニアシリング)。しかも、作業療法が効果を発揮するためには、子どもたちが週2-3回は治療を受ける必要があります。しかし、多くの親たちは、そのためのお金を一銭も持っていないこともあります。

 

彼らにとっては、その日を生きていくために、お金が入れば食べ物を買うことが優先されます(お金がなくて、食べることができないこともあるのです!)。親たちは、なんとかして子どもを作業療法に連れて行ってあげたいと願っているにも関わらず、お金がなくてそれすらも出来ず、結局、障害を持った子どもたちは家に置き去りにされ、親は食べ物を買うためのお金を稼ぐために、日雇い仕事に出て行く(その仕事すら得られない日もあります)…こういう状況には、本当に心を痛めます。

 

慢性疾患を持った子ども達の母親の多くがシングルマザーです。この国では、多くの父親は自分の子どもが障害を持っていると知ると、呪いの兆候と思ったり、妻の家族側から来た魔力の仕業だと思ったりして、母子から離れていってしまいます。

 

そして、残された母親は、その障害を持った子ども以外にも沢山の子どもがいる場合が多く、他の子どもたちの面倒も見なければならない、という重労働を課せられます。貧困地域の中で、一人の障害を持った子どもを育てるということは、本当にお金もかかり、責任も負担も大きくなります。

 

現在、私たちの慢性疾患のプログラムには44人の子ども達が治療を開始し、更に10か月以上も待っている子ども達を含め、56人の子ども達が待機リスト上で支援者が来てくれるのを今か今かと待っています。この待機リストは日に日に長くなっており、こちらがお断りしない限り、週に3人、いやそれ以上も支援者を求めてクリニックにやって来ます。

 

彼らは、大きな期待をもって、大変な状態からやってきますが、現在は支援者が十分ではないので、待機リストに名前を書いて待ってください、と言うことしかできず、ひとりの医師として、本当に悲しくなります。

 

私自身が個人的に自分のお金で、この子達の支援をすることができたらどんなにいいだろう、とよく思いますが、私の状況もそれを許しません。こうやって、私のところに来る患者さんたちは本当に絶望的で、支援を必要としている子どもたちばかりなのです。

 

1つ例を挙げて、ヒラムくんのことをお話しします。ヒラム・チェゲくんは4歳の男の子で、脳性麻痺、癲癇、喘息を患っています。彼は、お母さんではなくおばあちゃんが育てています。なぜなら彼が23ヶ月の時にお母さんはエイズが原因で亡くなってしまったからです。

 

おばあちゃんによると、ヒラムくんが1歳の時に痙攣を起こしたそうです。近所の病院(キアンブ県立病院)で、抗痙攣剤3種類とカルシウム剤(クル病の治療に使われる薬)が処方されました。3歳の時、ヒラムくんは更に肺結核になり、6ヶ月の治療を受けました。しかし、その後も状態はよくなく、今年に入ると、痙攣が止まらず、国立病院に入院しなければなりませんでした。きっとおばあちゃんはお金がなく、抗痙攣剤を買うことができなくなっていたのではないかと思います。

 

現在、ヒラムくんは4歳になりましたが、歩くことも座ることもそして、しゃべることもできません。でも、作業療法を受けたり、痙攣の薬を飲み続けることによって、この子の症状は改善され、座ったり、もしかしたら歩いたりすることもできるようになるかもしれない、と私達は希望を持っています!

 

お母さんはエイズが原因で亡くなりましたが、幸運なことに、ヒラムくんはお母さんから母子感染していませんでした。このことは本当に神様に感謝しています。

 

ヒラムくんは3人兄弟でしたが一番下の子は、生後6ヶ月で亡くなりました(理由はよくわかりませんが、HIVの感染が原因かもしれないと話しています)。現在、他の兄弟は父親と暮らしており、ヒラムくんは同じように両親をエイズで亡くした2歳の従妹と、おばあちゃんと一緒に暮らしています。

 

このようにヒラムくんは、本当に支援を必要としている子です。おばあちゃんには、頼る人がおらず、彼女一人では、子どもたちの成長に必要なものを揃えてあげることもできません。彼らは、非常に荒廃した家に住んでいるのです。

 

このように、21世紀の今、基本的な健康を維持するために必要なことに対して、治療費を払うことができない、という状態は本当に心を痛めることです。私たち自身の為に、また助けを必要としている子どもたちの将来の為に一緒に歩んでいってください。今日は、私の話を聞いてくださってありがとうございました。

 

準医師ベッキー

 

今日から一週間、ヒラムくんのように重度の疾患を抱え、ドクターが見つからずに治療が開始できない56人の子ども達への支援者を緊急で募集しています。下記URLからお申込頂けますよう宜しくお願い致します(複数のドクターで一人のチャイルドをご支援頂く形になります)。

 

~ご支援希望申込み緊急募集フォーム~

http://www.child-doctor.org/hitori.htm

追加支援のお申込みをお待ちしております。

 

チャイルドドクター・ジャパン 宮田久也

 

添付写真:準医師ベッキー()・ヒラムくんとおばあちゃん() クリニックにて