飲食・商売ともに全くの素人でした。
元々OLとして働いておりましたが生涯現役を目標とし、ある日突然思い立ったのです。「定年してから何か始めるのでは遅い」と・・・。
思い立ったが吉日、長年勤めた会社を51歳で退職しました。
さー、これから何をしようか?? 模索しておりましたところ、NHKの「今日の料理」でスコーンと出会い閃きました。
世の中には美味しいケーキもパンもたくさんあるがスコーン専門店はない。それにスコーンといえばパサパサ、モソモソ不味いイメージがある。このパサパサ、モソモソを改善したスコーンなら、素人の私でも隙間産業に入れるのではないかと・・・。
その後、派遣社員として働きながらコツコツと試作に取り組んだ結果、ついに目指すスコーンが完成しました!
キャッチフレーズは「外はサクッ、中はふんわりしっとり、パイのようなデニッシュのようなスコーン」です。
2012年6月オリジナルレシピだけを頼りに、八千代市勝田台の古びたアパートの一室を借り工房を開設、Scone Kitchen パニパニ (のちにパニパニに屋号変更) の始まりです。
メインはネット通販とし、土曜日のみ「工房販売デー」で直接販売をしたところ、従来のスコーンのイメージを覆す美味しさと評判を呼び、口コミで広がるという嬉しい現象が起きました。
時は経ち、2015年頃からドア to ドア1時間の通勤が体力的にきつくなってきました。自宅近辺でカフェを併設した店舗を探していたところ、知人の紹介で現在の物件との御縁をいただきました。
築140年の古民家と言えば聞こえは良いですが、沈んだ床の一部はシロアリに食われ、天井や窓は壊れて放置されたまま、実態はごみ屋敷のような酷い状況でした。
こんなところがカフェになるのかと一時は迷いましたが、夫の強力な勧めもあり改装工事を行い、2016年7月Scone Cafe パニパニを何とか開店いたしました。
ここに至るまでには夫は勿論のこと、大家さんやご近所の皆さま、友人や周りの皆さまのご協力やお支えがあったなればこそです。この場をお借りして御礼を申し上げます。
さて、スコーンは手作りのため、一日に作れる数に限りがあります。日によっては早めに完売御礼となることも多々あり、皆さまにはご迷惑をおかけいたしております。
この他にも生き届かない面があるかと思いますが、温かい気持ちでお見守りいただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
店主 川満 由美子